タイトルですべていってしまったが、長靴に水が入ると気持ちよい。 子供のころ、雨上がりにわざと長靴の中に水たまりの水を入れて、ぐちゃぐちゃと歩いた経験がある人なら、うんそうだと納得してくれるだろう。 大人になって、すっかり忘れていた気持ちよさだが、先日東京に降った大雨のとき、靴がびしょぬれになって、その感覚を思いだした。 ああ、これって気持ちよかったよな。 というわけで、長靴を買ってきてもう一度経験してみた。
(工藤 考浩)
長靴を購入
最近若い女性が長靴を履いているのを目にする。 どういうわけか、目にするのは雨があがったあとの帰りの電車だ。中には、手提げかばんを用意して、その中に長靴を入れて普通の靴に履き替えて帰宅する人も見かける。おしゃれな女性は大変だなあと思う。 そんなことはどうでもよくて、たぶんふつうのサラリーマンがそうであるのと同じように、僕も長靴を所有していないので、ドンキホーテで買ってきた。 久しぶりに履く長靴は、しっかりとした、包み込まれるような安心感があった。 今日は、これに水を入れてみるのだ。
大人になっても悪いことっぽい
買ったばかりの長靴に水を入れる。 子供のころ、学校帰りに水たまりの水や、それには飽き足らなくて公園の水のみ場の水を長靴に入れたときも罪悪感を感じたように記憶しているが、そのときとまったく同じような罪の意識を感じながら水を入れた。 けれども、冷たい感触がじわっと足首から下に広がるのは気持ちがよい。 まさに背徳の悦びだ。
歩いてみた
小さなときの水が入った長靴の気持ちよさは、歩いたときのたぷんたぷんとした感触と、そこに空気が入り込んだときに感じる音にあった。 なのでもちろん歩いてみた。 やはり非常に気持ちよい。 グファっという水と空気が混じりあう感じがなんともいえない。 とても懐かしい気持ちのよさだ。
かなり楽しい。 今回は自宅アパートの屋上で一人で撮影しているのだが、今すぐ誰かを呼んで試してもらいたいほどだ。 とても楽しくて動画を撮影してしまった。 じぶんちの屋上で昼間に水入り長靴はいてステップ踏んでよろこんでる35歳独身男の動画を世界に向けて発信していいのかどうか迷いもあるが、ここはそういうサイトなので我慢してみていただければ幸いだ。
お湯を入れてみるか
子供のころならこれだけで何時間でも遊んでいたと思うが、大人になってしまうとそれだけでは物足らなくなる。 そこで、子供のころにはできなかったようなことを試してみたいと思う。 まずはお湯だ。 水の変わりにお湯を入れたらもっと気持ちいいのではないだろうか。
こりゃいいわい
熱めのお湯をたっぷりと注いだ。 足をゆっくり入れると、じんわりと気持ちがいい。 あ、これ足湯だ。 ぽかぽかと全身が暖かくなってくるのがわかる。 水が入った長靴で遊んだ子供のときの楽しさとはまた違った、大人ならではの気持ちよさだ。 あー、いい湯だ。
お湯といえば
長靴足湯がずいぶん気持ちいいので、ついでに入浴剤を入れてみようか。 せっかくなので、しゅわっと炭酸ガスの効果があらわれる、あの入浴剤を入れてみよう。