赤い道がようやく終わり、塗装された本格的な自転車道に入っていく。
先ほどまでの道はでこぼこが多くて石を蹴ったらランダムバウンドしやすかったのだが、塗装された道は石の軌道にも安定感があってさっきまでよりは軽快に進めた(あくまでもさっきよりはなので基本は遅いです)。
程なく進むと、スタート(北広島駅)からどれだけ進んだかを示す看板が見えてきた。
この時点で時刻は14:22分。スタートしたのは13:20分だったので、約1時間で2.6kmのペース。
さっきスタート地点から1.6kmの看板に辿り着いたのがスタートから約30分だったことを考えると、ペースが落ちている。
このままだとゴールするまであと6時間以上かかる計算だ。まずい。
時間も気になるが、本来の目的である石も忘れてはならない。
本当なら5kmぐらいで紙に写した形と合わせてみようと考えてたけど、5kmなんて途方もない距離を待ってられない。ここで1度目の計測をする。
紙に合わせてみると、最初に記録した形から結構変わってるようだ。誤差の範囲かもしれないけど、生き甲斐を見つけた気がします。
石の形がちょっとずつでも変わってることに元気をもらい、さらに蹴り進める。ここから景色が変わってうっすらとした森の中に入ってきた。
途中、道にヤモリ(かイモリのどっちか)がいるのに気づかず、蹴った石をぶつけてしまった。ゴメン。
長い自転車道も1時間40分程経ったところで4分の1ぐらいが過ぎ、周りの景色もより緑の深さを増してきた。それでいて人通りはまるでないから結構怖い。
道中、通ったトンネルは天井にびっしり水滴が付いていた。このところ湿度が高かったからか。
それにしてもそれが何かの卵みたいで気持ち悪いかった。あの缶ジュースに付く水滴も、アリぐらいの目線で見るととても気持ち悪いものなのかもしれない。
そんな森を石を蹴りながら進むと(ずっと蹴っていることを忘れないでください)、久しぶりに距離を示す看板が現れた。
スタート地点のJR北広島駅から6.2km、ゴールの東札幌まで12.4km。まだまだ遠いが、ここにきて初めて東札幌の文字が看板にある。それだけでもう天竺はすぐな気がします。
ここで石を紙の載せてみると、外形は2.6km地点で見たときと違いが分かるほどの変化はない。しかしポツポツと白い部分が増えてきた。表層が削れてきてるのかもしれない。