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一種のロードムービーとして見てください。 |
小学生の頃、よく帰宅途中に石ころを蹴って歩いたりした。たぶん世の男子なら一度はしたことがあると思う。
いつもどれくらい蹴っていけるか挑戦していたのだが、大抵はすぐ排水溝に落ちたりして終わる。せいぜい50mが最高だった。そこで気になるのは、何キロも蹴り続けてた場合、石ころはどうなっていくのだろうか。
川に流れた石はぶつかり削れて丸くなる。それと同じように石ころ蹴りを何十キロも続けると、丸くなっていくかもしれない。自分がまるで川の流れのように。
当然ながら昔はそれを実行することはなかったが、幸か不幸か今は実行に移せる大人になっている。
いまこそ石ころを蹴り続けるときだ。
(小柳 健次郎) |