僕の前回の「ひまわり畑にとけ込みたい」という記事の撮影のためにひまわり畑を訪れたのだが、時期的にちょっと遅かったらしく既に枯れはじめたひまわり畑も多くあった。
でもその枯れはじめのひまわりになんか顔や文字らしきものが現れていたのである。個人的にも初めて見るもので面白かったので、今回はそんな第二の人生を歩み始めたひまわりたちを紹介したい。
(小柳 健次郎)
枯れたひまわり畑を見渡すと全体的にどよんとしている。どちらかというとそういう方が好きなので枯れたひまわり畑の写真を撮っていたら、左下あたりに何か変なのが写り込んだんです。
拡大してみるとこんな感じだ。どうやら枯れたひまわりをむしって作ったみたい。
花は枯れると咲き誇っていた頃がウソのようにシオシオのパアと消え去っていくものだが、これなら枯れたひまわりでも文字通りもう一花咲かせてあげることができますね。
なんてほのぼのしながら周りの枯れたひまわりを見渡すと、他にもすごいたくさんの顔があって怖くなった。
顔があるのに一つ気づくまではこんなに顔があるとはまったく分からなかった。同じ人間だと思ってた仲間が実は全員エイリアンだったみたいな展開。
それでいてそのひまわりの顔、やばそうなのが多いんである。それも作者が意図してそういう風に作ったという感じではなく、最初かわいかったんだけどひまわりの枯れが進行して意図せず気持ち悪くなってしまったという様子。本物の凄みというのが感じられる。
いったいどんなのかというとこんなのです。
これが単なるオブジェだったら怖くないかもしれないが、ひまわりは植物という生命なので本当にこんな顔の人格を持ってるような気がしてくるから実際の見ため以上に怖い。背丈も同じぐらいあるし。
怖い顔がインパクト大きかったので先に載せてしまったが、ちゃんとかわいいのもいます。
さっきのが枯れすぎで怖くなったものなら、かわいいのは闇に落ちる直前の存在とも言えるかもしれない。
顔のあるひまわりの大部分は無造作に描かれたものだと思うが、中にはひまわりの大きさや形が顔の表情にマッチしてやけに存在感を出してるのもいたりする。
他にかわいくも怖くもないけどどこか気になるひまわりがあったので紹介します。