ゼリーの蓋を開けるときいつも緊張する。 気をつけてゆっくり開けないと汁が飛び出すからだ。
ゼリーの汁はベトベトするので手や服に付くと嫌だし、 なによりその汁もうまいからもったいない。吸いたかったのに。
おそらく蓋を引っ張る力が強すぎるから汁が飛び出すんだろうと、 要は自分は押させるだけで、蓋は自動で開けてくれるマシンがあればいいんだと思う。
いまこそそのマシンを作り、ゼリーに神経を使う人生に別れを告げたいと思う。
(小柳 健次郎)
ゼリーを開けるときに汁が飛び出すと言ったが、実は大人になってからはあまりゼリーを食べてない。主に汁を飛び出させてたのは子供の時の話だ。
だからいまゼリーを開けるとどれくらい汁が出るのか正直分からない。たぶん腕力が増えた分、より飛び出すんじゃないかと思う。
ゼリーは汁を飛び出させずに普通に開けられた。うれしい。あとおいしい。
いや今回の場合はうれしがってる場合じゃない。どうなってるんだ。小さい頃食べたゼリーはどんなものであれ必ず汁が飛び出てたのに。大人になって力の加減がうまくなったのだろうか。
これだと蓋を自動で開けてくれるマシンを作る必要がなくて困る。
汁は飛び出さなかったが、しかししばらくすると手がベトベトしだした。
汁はかかってないのになんでだろう。目にも見えず触覚にも分からない微粒子の汁が飛んでたのだろうか。原因がわからない。
なんで汁が飛んでないのに手がベトベトしたのか探るため、もう一個ゼリーを食べてみた。糖分を脳に与えて頭を働かせたら原因が分かると思う。
ちなみに事前情報で、蓋を針で数カ所穴を空けてからだと汁が飛び散らないという話も聞いていたので試してみた。なるほど確かに飛び散らない。
でもさっき普通に飛び散らなかったからなんの感動もないです。
そしてまたゼリーを食べようとしたとき汁が飛び散ってないのにベトベトする原因に気づいた。
つまりそういうことであって、やはりベトベトしないためには蓋を自動で開けてくれてそのまま押さえてくれる機械を作る必要があると強引に感じた。というより作らせてください。