高校生は聞こえるがおっさん先生には聞こえない蚊の飛ぶような音、可聴域の話
ということでこれは音波、それも大音量の19kHz付近の高音だということが分かったのだが、これが聞こえる聞こえないというのは「可聴域」の話である。
人間は年を重ねるほど高音が聞こえなくなる。高音はおっさん先生には聴こえないので高校生がモスキート音を着信音に設定したりする、という話があったりするあれだ。
実際今出てる音がどの場所から聞こえるか、と立ってもらった写真が左のものである。34歳の工藤さんと28歳の筆者にはこれだけ差があった。20代の後半になると17kHz以上の音が聞き取りにくくなるらしいが、この数値の話が資料によってまちまちでどうも言及しにくい。
20kHzくらいまでが人間の聴こえる範囲、可聴域とされている。(ちなみにCDが記録している音の20kHz以上はカットされている。)今回の19kHzは人間の可聴域ぎりぎりのところか?と思われるが、実際現場に行くと普段聞こえないと言ってた工藤さんでも聞こえたので何とも言えない。ああややこしい。
可聴域というのは厳密にこの高さまで聞こえる!という範囲を示すのが難しい。高い音が聞き取りにくくなってるだけなので、音量を大きくしたら聞こえたりもするのだ。
このビビビが初めて聞こえた工藤さんは「子どものころに分かったテレビが点いてる音に似ている」と言う。調べてみると、古いブラウン管型テレビは15750Hzの周波数で走査線を出しているらしい。この15.75kHzの音を高音に強い子どもは聞き取ってしまう、ということだろう。「テレビが点いてる音」という表現は的を射ていたのだ。 |