人とのふれあいの中にこそキリ番が
すみません、浮かれすぎました。これからはキリ番に集中します。こんどはちょっと方向性を変えて、人とのふれあいの中からキリ番を見いだしてみたい。街頭で物を配っている人に、キリ番の物をもらおうという作戦だ。さっそくパンフレットを配っている人に、もらいついでに話を聞いてみた。
石川:今日何時くらいから配られてるんですか?
配ってる人:8時半からですね。
石川:いま何枚目くらいかわかります?
配ってる人:えっと、正確には数えてないんですけど、全部で500枚あるんで…100枚くらいですかねえ。
石川:ありがとうございました。ひとつもらっていいですか?
配ってる人:はい、どうぞ。ウェットティッシュついてますから、使ってください。
それでもらったのが写真の1枚。数字こそ書いてないが、これが(正確には数えてないんですけど)100枚目(くらい)のパンフレットだ。しかしこのカッコ書き部分から目をそらして「やったー!」と素直に喜べるほど僕も大胆不敵な性格ではなく、この数字に納得していいものかどうか、ただ胸にモヤモヤだけが残る結果に。人の記憶の曖昧さにつけ込んでキリ番をかすめ盗るようなマネはすべきじゃないよね。かすめ盗るっていうか何も盗ってはないんだけど、そんなのなんかずるいよねー、と思うのだ。キリ番は正確に数えてこそ、だ。
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