周囲の視線が標高に比例する
電車では目立たなかったのに、標高が上るほど周囲がざわつくような気がする。
撮影中の反響は記事にする際の目安になるのでありがたいのだが、この日余り気分が乗らなかったのは朝のことがあったからだろうか。
始発前の六本木で
とても個人的なことであるが当日の明け方、なぜか足の踏み入れたことのない六本木駅で始発を待っていた。
大勢の外国人含む夜遊びに慣れた人達が電車を待っている朝の風景に、これが六本木…と感激してカメラを回していたら「オイ、カメラ撮ッテンナヨ!」とからまれた。
怖かった。恐ろしかった。ラテン系の言語でまくしたてられ、白目をひんむいて「死ぬ…」と、その場に倒れそうになった。底抜けに恐ろしかった。日本は戦争に負けたことまで実感した。
そしてそのとき私は「これからの人生、もうあんまり調子に乗らないでおこう…」と誓ったのだった。