しゃれた飲食店や南国風の料理の皿にある花、エディブルフラワー(食べられる花)。
飾りだけの用途ではなく、サラダ等にすると美味しいらしい。 恥ずかしながら、私は食べられる花というと食用菊くらいしか思い浮かばない庶民なので、どんな味なのかも想像できないのだが。
そんなおしゃれなエディブルフラワーを生活に取り入れてみたい。 あのオヤジくさいメニューも大変身したりするのだろうか、という期待も込めて。
(text by ほそいあや)
フラワーガーデンショウ in 幕張
花、緑、園芸用品の祭典、フラワーガーデンショウにやってきた。 ここでは色んな形で花や緑と(肥料とかにも)ふれ合うことができる。
私はあまり園芸はしないが、植物はすきだ。 会場内は緑と花で埋め尽くされ、まるで植物園を歩いているようで楽しい。
メーカーのブースでは新製品のアピールが目白押し。 自分にはピンとこない実験をしていて、熟年層の夫婦がそれを囲んで興味深そうに聞いていたりする。
私が聞いても「あの液体を使うと花がいきいきするのか、科学のちからはすごいなあ」って事くらいしかわからないけど、なんとなく楽しい。
花スタバ
今日の幕張メッセは屋外なのか屋内なのか混乱するようなお花畑状態だ。 会場の真ん中には芝生のゾーンがあり、多種多様な花がこぼれんばかりに咲き誇っている。
そしてさらにその中心にあるのは、なんとスターバックスコーヒーだ。
花を食べよう
一番奥にいくと、長蛇の列が目に入った。「エディブルフラワー試食会」と書かれている。
憧れの、菊以外の食用花だ。早速並んで、花を食べよう!
お姉さんたちがサラダを皿にとりわけ、ドレッシングをかけてくれる。矢車草のお茶もくれた。
そばにいた子供達は私と同様に初めて花を食べるのだろう、興奮した様子で、きれい!きれい!とはしゃいでいる。その横でお母さんがきれいねーと笑っている。まさに家族のシーンに花を添えている。ああ、花ってすばらしい。
この会社はチャリティーの一環でエディブルフラワーを販売し、その売り上げはユニセフに寄付されるらしい。ああ、花ってすばらしい。
花と言われなければわからないほど淡泊な味で、みずみずしい。食用菊をイメージしていた私は肩すかしをくらったような気分だった。花だけでももりもり食べられそうだ。ここまで料理の味をじゃましないものなのか。
すっかり気に入り、全種類のエディブルフラワーを買ってしまった。
帰ったら早速いつもの食卓にエディブルフラワーを取り込んでみよう。