謎の会合「珍味大会」レポート :: デイリーポータルZ

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ちしきの金曜日

ある日、デイリーポータルZの読者の方から「珍味情報です」というタイトルのメールが届いた。

「神戸にて、『珍味大会』というイベントがあるのですが、よかったら行ってみませんか？私も行ったことがないのですが、多分行きます」

私は千葉県在住なので、神戸は少し遠い。
しかし「珍味」に「大会」がつくイベントなんてスルーできるはずもない。

見ず知らずの方からのメールをたよりに、吸い寄せられるように新幹線に乗ってしまったのだった。

（ほそいあや）

実在するイベントなのか？

事前にネットで調べても、それらしい情報はヒットしない。うん、ちょっと心細い。行ったら誰もいなかったらどうしよう。

メールをくださった方の本名も性別もわからぬまま、行きますとだけ返信をして当日を迎えた。

神戸駅から、メールに書いてある道順通りに進むと、見事に寂れたシャッター街が出現した。
・・・不安が押し寄せる。

午後四時半。人っ子ひとりいない。本当に騙されたのか。

元は賑やかな商店街だったと思われるが、本当に一軒も人の気配がしない。
迷ってしまったかな？と思いつつも長い通路を少し歩くと、灯りが見えた。

昼間なのにこわいぞ。お、一個だけ灯りが。

なんかここだけ人がいる！

見つけたよ、珍味の文字を！

中の人に「ちんみ・・・ですか？」ときくと「そうです。」とのこと。
本当に珍味大会はあったのだ！

若者達が、開始前の準備をしていた。

珍味大会スタート

話によると、学生やOBの皆さんが主となって動いており、会場となっているバーもその中の方がやっていて、今はプレオープンの状態だとか。

私を誘って下さった方は、皆さんの通う（通われていた）専門学校の先生の奥様だという事がわかった。

開始時間の17時が迫り、続々と人がやってくる。買い出し隊もお客さんも、みんな手に珍味の袋を持っている。中央のテーブルとカウンターは、あっという間に珍味で埋め尽くされた。
こういう様子は見ているだけで興奮する。色とりどりの皿。それを囲むチンマー（珍味好き）達。

参加費は一人1000円で、珍味を持参すると無料。ほとんどの参加者が持参していた。

みんなで珍味を持ち寄る。普通の飲み会みたく、みんなが好きな物を持ってくるのではないっていうのがステキ。

まだまだ人数が増える予定だがとりあえず乾杯。私は味覚が鈍らないように最初の一杯はお茶にした。

本出先生と奥様のヨシオカさん。お二人ともDPZ読者だそうです。

ようやく誘って下さったヨシオカさんと会うが出来た。当サイトのクラブ活動「珍味部」も見てくださっているようで、今回誘って下さったとのこと。いや、ほんと疑ってすみません。本当にあるのかとか、一瞬でも思った自分がはずかしい。こんなステキイベントは他にないです。

本出さんはアートカレッジ神戸の声優学科の先生で、ここに来ている参加者はほとんどが教え子だそうだ。

珍味ラインナップをご覧あれ

総勢30名あまりのチンマーが集まったのでその珍味の数はハンパない。
一部ですが、めくるめく珍味の洪水をお楽しみください。