居酒屋やファミレスなどにある、ピンポンと押せば注文をとりにきてくれるボタン。 あのボタンはすばらしいと思う。 だって、押すだけでビールや焼き鳥が運ばれるのだから。 まさに夢のボタンだ。 もしあのボタンを手に入れることができたら、きっとバラ色の人生だろう。 そう思っていたら、なんと入手することができた。
(工藤 考浩)
このピンポンが欲しい
夢のベルを入手した
何年も前から、それこそあのボタンが一般的に見られるようになった頃からずっと、僕はあのボタンが欲しくて欲しくてたまらなかった。 思い続ければ願いが叶うというのは本当で、ある二日酔いの朝、いつも持ち歩いているカバンの中を何気なく見たら、あのボタンが入っていたのだ。
念願のピンポン
これでいつでも、ピンポーンとこのボタンを押しさえすれば、飲みたいときにビールが飲め、食べたいときに焼き鳥が食べられるのだ。 もうビールのためにあくせく働く必要もないのだ。
のどが渇いた
デスクの上にピンポンがあると、どうしても気になって仕事に集中できない。 それでもなんとか夕方まで仕事を続けた。 しかし、そろそろ限界だ。 ビールが飲みたい。 ピンポンを押してみようか?
ビールを頼んだ
ピンポンを押してしばらくすると、お店の人がやってきた。 生ビールを注文すると「はい、よろこんで」と元気よく奥の方へ戻っていった。
いただきます
会社で飲むビールはおいしい。 これから毎日の仕事が楽しくなりそうだ。 それもこれも、この居酒屋の呼び出しベルのおかげだ。 これを発明した人は、とっくにノーベル賞を受賞していると思うが、あらためて僕からがんばったで賞をあげたい。