タオル三脚は観光地で使えるか
自分にとって三脚を使うときは長靴に足を描いた靴を履いたりするときだが、タオル三脚を試すにあたってはそういうのは避けたい。
だから一般的に三脚を使用することの多い場所ということで、観光地でタオル三脚を試すことにした。
まず最初はポプラ並木のところへ行ってみたが、
すごく吹雪いていた。おかげでここがポプラ並木のところなのかどうかちっとも分からないが、右の方にうっすらと写ってるのがそうです。
とにかくひどいので早くタオル三脚を作ろう。手に持って写真なんか撮ってる場合じゃない。
一見安定しているように見えるが、実際はかなり不安定だ。固定のために巻きつけたタオルの長さが足りなくてすぐ解けそうだし、小さい三脚は設置したというより無理やり乗っけただけだから頼りないことこの上ない。
それでも普段のタオルのふんわり具合を考慮するとそんなことをいうのはかわいそう。こうやって三本の足で立ってるだけでも立派じゃないか。まるで生まれたてのキリンだ。
じゃあ写真撮ってみます。
タオル三脚で写真は撮れた。ただセッティングにすごく手間がかかる。なんせちょっとでも重心がずれると立つことが出来ないから、そのたびに直してはまた別の脚が外れたり縛ってるタオルも外れたりで非常にめんどくさい。
しかしタオルの値段と三脚の値段を比較すれば、まだ目を潰れる範囲だ。あんなに安くて(300円)カラフルな三脚は世界中どこを探してもないだろうし。
別の観光地へ移動中に問題が
設置に手間取りはしたが写真は撮れたので、別の観光地に行こう。徒歩で行ける範囲では道庁があるので次はそこを目指す。
この日は日中でも氷点下なので大丈夫だと思い、タオルは手に持って移動。しかしこれがいけなかった。三本まとめて片手で握っていたが、途中でふと見てみると持ってる所から「くの字」に曲がっている。同じところをずっと握ってたからそこだけ温まってしまったんである。あーあ。
でも三脚を立てにいく
曲がってることに気づいたときには既に目的地の手前に来ていたので、引き返すわけにもいかなかった。三色の凍ったタオルを持って街中を歩いてなんの収穫もなしではキツイし悲しい。
それにタオルは逆方向に曲げるとすこし元に戻ったので、なんとか立つかもしれない。一縷の望みを託し、タオル三脚を立てにいく。
で、結局・・
愉快そうな人が放つ何語だか分からない言葉が盛んに飛び交う中でひとりタオルを立てようと頑張ったが、真ん中からくの字に曲がった三本のタオルはどんなバランスでも立つことはなかった。
しょうがないからタオルを持って記念写真を撮ったら、口が持ったタオルと同じ形をして写りました。あと逆光の所にしか陣取れませんでした。
結局タオルは三脚として使えるのか
という問いには、「使える」と答えたい。最後の所ではうまくいかなかったが、最初はうまくいったからそういってもいいんじゃないか。
でも「使いたい」と言う気はありません。最初のところでうまくいったけど、最後のところで散々だったから。
結果として「使えないことはないけど使いたくない」という極めて平凡な結論しかでなくて申し訳ないです。