■3種類の塩を舐めくらべ
以下の3種類の塩をそろえ、味をくらべてみることにした。
- 伯方の海水から自分で作った塩
- 伯方島で買った市販の「伯方の塩」
- 近所のスーパーで買った1本70円の食塩
皿にあけた時点で、3種類の違いはありありと出ていた。
食塩はサラサラとしていて白っぽく、伯方の塩はそれにくらべて粒が大きくて黄色っぽい。
そして自作の塩は最も粒が粗くて、色も濃く、手作り感丸出し。
見た目の段階で違いは明らかだ。
次に味だが、まず塩だけをたっぷり指につけ、舐めてみる。
まず食塩。
普通の塩だ。塩辛い味が舌に広がる。
つづいて、市販の伯方の塩。
「うまい!」
食塩の後に舐めると、にがりの風味というか、海の味がするのがわかる。
最後に自作の塩。
これもなかなかうまい。
海の風味は伯方の塩より強くてコクがあるが、塩気は弱い。
良くいえば丸い味だが、その中にうっすらおこげの味がする。
塩を作った際に、うちのフライパンのおこげの味が塩に移ってしまったのだろう。
もっときれいなフライパンを使うべきだった…。
塩は想像以上にデリケートだ。
次に、生野菜に塩をつけて食べてみる。
用意したのは、トマト、きゅうり、セロリの3種類。
トマトときゅうりをそれぞれの塩につけて食べてみたところ、食塩はただしょっぱい。
市販の伯方の塩は、しょっぱいだけでなく、野菜の甘さが引き出されていてうまい。
自作の塩も、伯方の塩同様においしいのだが、やや塩気が弱いので物足りない。
やはり市販の塩の方が塩気が強いようだ。
とはいえ、自作の塩もなかなか捨てたものではない。
むしろ、市販の塩よりいけるんじゃなかろうか。
なお、セロリはセロリ自身の風味が強く、塩の味がわからなかった。 |