その知人と中国版焼き鳥屋台なるところで食事を食べつつぶっちゃけ話。彼は日本語はカタコトなので、中国語で聞いたものを日本風に意訳してみた。一応彼にとって僕は日本人代表である。逆に言えば彼は中国人代表なのだ。つまりは日中代表者会議じゃないか。

−−日本行っていろいろ感じたことはある？
「それより寒いね」
−−まったくだね、寒いね。
「日本の若い女の子は寒いのによく短いスカートはけるよね、尊敬するよ」

交通がかなり気になったらしい

　知人との話は電車などの交通の話題に変わる。東京に行った知人いわく、電車はありえないくらい頻繁にやってきて、とても便利で発達していて羨ましいという。普通の中国人なら日本へ行ってその感想で終わるのだが、その知人はその話の続きがあった。

「座ってる人の80％以上携帯電話使って、なんか遊んでるね」
−−みんな使ってるね
「見てて中国と違う風景なので面白いよ」
−−そうなんだ。

「それに電車だと車内の広告が面白い。ぶら下がってるやつとか。」
−−中吊り広告っていうんよ。内容が楽しいの？
「いや、いつも最新のに更新されていて、期限切れの広告ってないことが面白いんだよ」
−−確かに。中国じゃ正月越えてもメリークリスマス！のシールが店とかで貼ってるよね

「それに電車の中といえば！」
−−なんだい？
「電車の中で『なんとか特別警戒実施中』ってあるけど、中国人が漢字だけ見たらなんかえらいことになってるなって。連続殺人犯が逃亡中とか、爆弾が仕掛けられたとかそんなイメージがある。あれどうなの？怖いよ」
−−まーまんざらでもないな。そんなことがあるかもしれないんで、警戒しているわけよ

「エレベータ、駅のいろんなところにあるよね」
−−うん
「あれってときどき前と後ろに2つドアがあったり、時々3つもドアあったりする。あれは奇妙だな」
−−変な形のエレベータ、いいよね、特注っぽくて

「エスカレータだってさ、片方に寄って立つよね」
−−いいことじゃないか
「駅で見たけど、エスカレータは走らないでください。って標識あったけど走ってる人いたよ。走らないでくださいだったら片方に寄る必要ないんじゃないの？」
−−その人にとっては早歩きかもしれないんだ。でも確かに言われて見れば矛盾してるよね。

「自販機は面白いね。いろんなものが売っていて。お食事券販売機も面白い。」
−−中国ってどうなのよ？
「有人切符売り場だよ。入り口にいる切符売りの人にこれ買うって言って金払ってチケット買って。吉野屋はマクドナルドみたいな感じでカウンターでお金払うね」
−−中国語できない外人は大変だよね

「道路とかでよく白地に黒の文章がかかれたのあるよね」
−−あれか、飛び出し注意とか、知らない人についていくな、とかあれか。
「中国人の感覚だと、あれ街中で喪中って感覚だね」
−−中国だといつも政府系の横断幕あるけど赤地に白だね。ほかの日本人はわからんけど、俺はいつも気になってるね。また中国らしいものがあるぞーって。