このあいだの愛知万博の目玉は、なんといっても冷凍マンモスだった。 僕も見てみたいなと思っていたが、万博会場は遠いし人もたくさんいるみたいだし、仕事も忙しいし、と悩んでいるうちに万博は終わってしまった。 ところが今度、東京の丸ビルに愛知万博のよりももっと完全な冷凍マンモスがやって来るという。 チャンスだ。 見てこよう。
(工藤 考浩)
わざわざ名古屋に行かなくても
丸ビルは東京駅の目の前、丸の内にある。 丸の内といえば丸の内OLという言葉もある通り、日本有数のオフィス街だ。 そんな丸の内に、あの、数年前に一世を風靡した冷凍マンモスがやってくるというのだ。 しかも、愛知万博の冷凍マンモスみたいに頭と足だけというようなしろものではなく、ほぼ全身が当時のままの状態で残っている冷凍マンモスが。
並ばずに見れる
愛知万博のマンモスは、何時間も並んだ後、あらかじめ違うパビリオンに入れられて、ベルトコンベアの上にのせられて見物するというものだったらしい。 わざわざ遠くまで出かけていって、高い入場料払っているのにひどい扱いだ。 その点、こんどのマンモスは、開催当初はやや混雑したものの、その後は比較的すいていて、平日なら全く並ばずに見ることができるというのだ。 しかも入場料は大人800円(小中学生=500円、小学生未満=無料)で。
冷凍の設備が
丸ビルの周りをぐるっと歩いてみたところ、建物の外に冷凍のための機械みたいなのが設置されていた。 この機械でマンモスを冷凍しているのだろうか。 冷凍マンモスとは、いったいどんなものなのだろうか。
期待は高まる
丸ビルの中のマルキューブという、円いんだか四角いんだかわからない変な名前の吹き抜けの広場に、「奇跡のマンモス リューバ展」という特設展示会場が設けられていた。 確かにあまり混雑していない。 というか、お客さんはほとんどいない。 下の写真に写っているのは、係りの人と、ランチに急ぐおばちゃんだけだ。 係りの人は大きな声で「冷凍マンモス展示中でーす」と呼び込みをしていた。