駅が開業した時期はそれぞれ以下の通り。
1.幕張駅 1894年
2.幕張本郷駅 1981年
3.海浜幕張駅 1986年
これを見れば幕張の中心が幕張駅だということは一目瞭然だろう。残りの2駅は1980年代に入ってようやく誕生したのに対し、幕張駅は100年以上の歴史を誇る駅だ。『本郷』とか『海浜』とかいう冠詞も必要なく、ストレートに『幕張』と名乗っているのも幕張駅が中心駅たる所以である。
しかし、駅の利用者数を比べるとこうなる。
1.海浜幕張駅 49,561人
2.幕張本郷駅 25,815人
3.幕張駅 15,268人
(2006年度の乗車人員数/JR東日本調べ)
一番新しい海浜幕張駅は急速に発展した幕張新都心の最寄駅なので、他を圧倒する1位だというのもうなずける。しかし、我が幕張駅は隣の20年前に開業した幕張本郷駅にも抜かれて最も利用者の少ない駅だ。子供心に地味な駅だとは思っていたが、こうやっていざ数字を眺めると、周辺の駅に追い越されていったのが如実に分かる。
そんな幕張駅を降りると真っ先に目に付くのがこういった注意書きだ。
運転免許センターと社会保険事務所は幕張本郷駅下車です。
幕張メッセ・自動車運転所は幕張本郷駅からバスをご利用ください。
幕張の大きな施設に用がある人が間違って幕張駅で降りるのだろう。駅には再三にわたり『○○には幕張本郷駅をご利用ください』『○○へは海浜幕張駅が便利です』といった注意書きが見られる。
なんというか、幕張駅はハズレの駅みたいな物言いだ。
今日はそんな地味な幕張駅周辺を祖父の思い出とともに紹介したいと思う。 |