■見下ろすものは…
その「おカネに困らなくなる」というスペシャルな場所は、四国は香川県、観音寺(かんおんじ)市にあるという。
琴弾(ことびき)山の、細いクネクネした山道を車で登っていくと、展望台にたどり着いた。
山頂の展望台から海岸の松林を見下ろすと、松林の真ん中にポツリと円形脱毛症のようなものが見える。
いや、あまりありがたくない例えをしてしまったけれど、よーく見ると円形の中に、なにやら模様が描かれている。
すぐ側の立て看板によると、タテ122メートル、ヨコ90メートルの巨大な砂絵。
「銭形砂絵」と言って、昔のお金「寛永通宝」を模してあるそうだ。
ちなみにこの砂絵が描かれたのは寛永10年(1633)年で、丸亀藩主を歓迎するために、一晩で作られたと言われている。
この逸話だけでもすごいが、看板にはさらにすごいことが書いてあった。
「この砂絵を見た人は健康で長生きできて金に不自由しなくなるといわれています」
この銭形砂絵を見たら「お金に困らなくなる」とは聞いていたが、それだけではなく「健康で長生き」までできるとは!
なんて太っ腹なご利益。 |