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ちしきの金曜日
 
ねずみ島に行ってきた
 


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
…という雰囲気ではもうなくなってるかもしれないが、取材に行った時はたしかにまだ正月気分だった。というわけで、今年の干支にちなんで、「ねずみ島」というところに行って来た。

あ、浦安にあるあのランドのことではない。
長崎にかつて「ねずみ島」と呼ばれていた島があったのだ。

(text by T・斎藤



ねずみ島とは

私がねずみ島のこと知ったのは、このサイトを見てだった。
写真のインパクトがすごいのだが、よく読むと文章もとても興味深い。

プールがなかった昔、子供達は船でこの島に連れられて泳ぎを覚えたという。今とはまた違った昔の子供たちの楽園、ねずみ島。

 

現在は陸続き

そのねずみ島は、現在はもう埋め立てられ陸続きになっている。長崎人でも、私と同世代くらい(30代)の人だと知らない人が多い、あるいは名前を聞いたことがある程度。一方、40代後半くらいから上の世代になると
「なつかしか〜」
という声が聞えて来る。
昭和47年に埋め立てられたとのことだ。

10代・20代になるともう「ネズミーランド?」状態だ。


こんもりとした小山のように見えるところが、かつては島だった。

こちらがそのねずみ島。(正式名称は皇后島)
埋め立てられてはいるが、こんもりと盛り上がっていて、かつてそこが島であったことがわかる。

適当なところに車を停め、歩いて周辺を散策してみることにした。


 

現在のねずみ島

かつての楽園は、それとは程遠い姿へと変貌していた。
とても泳げる感じではない。

でもなんだか妙にフォトジェニック。
見慣れないサイズのものが、その辺にゴロゴロしてる。

さらに周囲を歩いていくと、こんなものに出くわした。


ぬぉっ!

座礁した船だろうか?
googleマップにも写っているところからしても、相当前からここに放置されているようだ。

よく見ると船には「東京都」と書いてあった。
誰もどうしていいかわからない物品なのかもしれない。


う〜ん、フォトジェニック

砂浜!

さらに歩いていくと、そこにかつての楽園を彷彿させる砂浜が広がっていた。


遠くに何かある

砂浜の奥に、何かオブジェのようなものが見える。
近づいてみると…



そこには、この島で水泳を教えていた(と思しき)先生の胸像が佇んでいた。水泳帽を被っている。

胴体と台座との繋ぎ目部分が波しぶきっぽくなっており、水の中から出て来た感じも表現されている。


胸像から見た海

胸像視線で海を見たら、
なんだか少し哀愁を感じてしまった。


辺りには釣り人の姿がちらほら見られる。 いい釣り場なのだろう。

 

 
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