なるほど、お惣菜に重きを置いた展開は、時代の変化に対応したものだったわけだ。それにしてもおかずの種類の多さははどうして生まれたのだろうか。
「お客さんがさ、あれを焼いてくれだのコレをああしてくれだの、いろいろ言ってくるわけよ。それに応えてたら、いつの間にかこんなになったんだよねえ」
ニーズに細かに対応していったことで豊富になったバリエーション。実に真っ当な変化だと思う。
「ごはんはどんぶりに盛ってくれだの言うわけでさあ、それでこうなったわけ」
おかずと一緒にごはんをどんぶりで食べたいと思う気持ち。倉井ストアーはそうした要望をも受けて変容していった。つまりは定食だ。 |