あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
とはいうものの、このサイトが通常更新になってからもう4日たつ。今さらおめでとうもないものだ、というのがあわただしい現代社会だ。
しかし、街のそこここには玄関に注連飾りを飾り新年を迎える準備をする商店や会社が。今も伝統は息づいているのだなあ。
いや今回はそんなことではなく、あの飾りの真ん中の海老だ。海老が気になる。
(乙幡 啓子)
海老求めて新年の都内をうろうろ
さて注連飾りである。もともとは注連縄を簡略化したもので、そこに昆布や橙、海老などの縁起物をくっつけてドーンと玄関に貼り付ける、あれだ。海老は大きいもの、いいものであればあるほどおめでた度合いも増すはずだ。
しかし「最近の注連飾りにはめったに本物の海老の姿を見かけない」という情報が、私のもとに寄せられたのである。そういえばあそこにはドーンと、本物の伊勢海老かなんかがおめでたく貼り付けてあるイメージがあるなあ。
まず近所を探索してみようか。よっこいしょっこらせっと(こたつから抜け出して立ち上がる音)。
海老といわれればそうですねと同意しなくもないが、これが実際に食卓に上ったら食べるかどうかは即答できません。という感じの海老だ。最初タイノエかと思ったぞ。それはそれで縁起いいのだそうだが。
そしてもちろん作り物。プラスチック海老である。うーん、こんなもんかしらねえ。売ってるお飾りってそうかもねえ・・・と思いつつもさらにふらふら歩いてみる。
うーん、今まであまりお飾りだけ見て回ることがなかったので、「けっこう飾ってるとこ多いんだなあ」という感想はあるが、大きな海老はどこにもなかった。 なんだか不安になってきた。この企画、「大きな海老を探し求めて」じゃなくて「お飾りあれこれ」に変えたほうがいいだろうか。
そうだ、大きな会社やビルならばどうだろう。景気のいいところがどこかひとつくらいは、でかいのをぶち上げてるかもしれない。そう思い、まずは日本経済の中枢、丸の内にやってきた。
むう。やばい。とうとう海老自体、さっぱり見かけなくなってしまった。やはりあれ(伊勢海老飾り)は実体のない、想像上のものになってしまったんだろうか。
河岸を変えて、近くの銀座周辺をあたってみよう。高級店の立ち並ぶあそこなら、伊勢海老様もいらっしゃるかもしれない。