大山家はあまり初詣に熱心ではない。家の中でぬくぬくと過ごすのが正しいお正月の姿だと信じている(寒いから)。しかし、たまには初詣てみるか、と出かけてみた。ただし、俺なりの初詣だぜ。
(text by 大山 顕)
■新しい年にふさわ しいかっこいいものを詣でる
私事だが、ぼくは今年の年男だ。ここはひとつ気合いを入れて年男の門出にふさわしいかっこいいものを詣でたい。とはいえあまり遠くには出かけたくないので(寒いから)、近所でかっこいいものを探した。
あ、そうだ。あったよ、かっこいいものが。近所に。
年始早々、いつもの調子で申し訳な い。だが、今年もぼくはこんな感じで行くよ。というか、かっこいいよねえ。
このかっこいいものは、作りかけの立体交差だ。ウェブマスターも作りかけの高速道路を見に行っていた。これはもはや「作りかけのでっかいものはかっこいいのだ」と断じてもよかろう。すくなくともportal.nifty.comドメイン以下では。ともあれ御殿場は遠いので(あと寒いので)、近所でカジュアルに楽しめるかっこいい作りかけを詣でた次第だ。
このかっこいいものはなにかというと、東京外環道と呼ばれるものの終端にあたる立体交差だ。肝心の道路の方はいつできるのか先が見えない状況だが、とりあえず立体交差を作ってしまおうというわけだ。できるところから先に。夏休みの宿題をはやめに終える人と見た。見習いたいものである。
■なんで完成しちゃうかな
作りかけはかようにかっこいいのだが、非常に残念なことにいつか完成してしまうのだ。なんで完成しちゃうかな。こんなにかっこいいのに。理解に苦しむ。ガウディが設計した有名なサグラダファミリアはいまも作りかけと聞くが、あの人はきっと「作りかけマニア」だったにちがいない。でも外環は彼の手によるものではないのだ。残念だ。