これが誰でも剛の者になれる靴だ
なんだろう。なんて言えばいいのかよく分からない。ただ言えるのは、なんだか分からないけどとにかくものすごいということだ。
それと同時に、ずいぶん変なことをお願いしてしまったんだなと申し訳ない気持ちで一杯になった。
これのどこが剛の者なんだって?足元を見てみな。
と、ここで無敵に思われた剛の者にも弱点が露わになった、なんと剛の者は敏感肌だったのだ。
どうやら雪と擦れて絵の具が落ちてきたらしい。しかし剛の者はこの程度のことで怖じ気づきはしない。気にせず撮影を行った。
しかし夢の時間は長くは続かなかった。
これ以上雪の中でのやるのはマズイ。雪の少ないところで撮影を続けようと荷物を片付け始めたとき、大地震が起こった。自分の中で。
身体がプルプルリンと震えて止まらない。実は本物の裸足で雪の上に立ってから、面白いぐらいに体調が悪くなっていた。本当に面白いぐらいにグングン具合が悪くなるので、思わず笑ったほどだ。
撮影はあきらめて帰りました。
剛の者への道はかくも厳しい
足を描いた長靴を履いて剛の者になれたかと聞かれれば、
「なれた」
と言うことが出来る。
しかし正攻法で剛の者になるのに対して簡単かというと、風邪を引いたり初対面の女性に迷惑をかけたりで、決して楽なものではなかった。
しかしこれにめげず、これからも楽して剛の者になれる方法を探っていきたいと思う。