年末のせいか、強盗関連のニュースをよく耳にする。 「男は身長××センチくらいで、灰色のジャンパーを着用、めざし帽をかぶり…」
典型的な強盗の格好だなあ。でもめざし帽って強盗のマストアイテムみたいだけど、どんな帽子なんだろう。
つい一週間前まで、本気でそう思っていたのだが・・。
(text by ほそいあや)
正しくは目出し帽なのです
と、いまさらここに書く事ではない。そんな事皆さんはとっくに知っていると思う。
しかし!私はつい最近、人に訂正されてやっとわかった。そういう時の恥ずかしさは計り知れないものがある。
右の画像は友人の手作りではあるが目出し帽だ。そうか、これなら強盗がかぶっているのも合点がいく。
なんだめざし帽って。さかなクンか。自分に腹が立ってきた。
ならば存在させてしまえ
めざし帽を作ってしまおう。実物があれば誰も文句は言えまい。「めざし帽」で検索してこの記事が現れれば存在を確立することもできる。
「くやしさをバネに」という行動は世間では努力家のする事だが、自分の非を認めたがらない人間がくやしさをバネにするとやっかいな事になる。すみませんがおつきあいください。
ニュースから想像していた帽子
強盗のかぶっている「めざし帽」は、なんとなく野球帽のつばの部分が少し長くなっているようなものだと思っていた。おもに男性用で、きっとあまり顔が見えず、目立たない帽子なので都合がよいのだろうと。 それが目出し帽だったなんて。目しか出てないだなんて。悪いことする気満々じゃないか。 そんな事を考えながら、目出し帽でも野球帽でもない帽子を着々と作っていく。
配置がむずかしい
完成
実用性はない
何のために使う帽子かときかれたら言葉に詰まるが、これで外を歩いたら、頭の上で干物を干している人みたいだと思った。伊豆のほうにそういうおじさんがいてもおかしくないかもしれない。 つばの部分にものせたかったが、重みでのらなかった。
強盗をする気はないがコンビニに行ってみた。
そういうことってあるよね
実際に「めざし帽」で検索すると、自分と同じ間違いをしている人や、人に訂正された事のある人がいることがわかった。少なくとも自分だけではなかった。
高校時代、私はきくらげをくらげだと思っていた。友人ときくらげの話になった時に「きくらげって黄色くないのになんできくらげって言うんだろう」と言って笑われ、結果的に正しい知識を得た。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」と言うが、「勘違いも一時の恥」なのだ。ちなみにその時はくらげを黄色く塗ったりはしなかった。