以前「歯医者キャラを鑑賞する」という記事を書いたことがある。その後も歯医者のイメージをほんわかさせようと奮闘する彼らを見つけるたびに写真に納めている。ぼくはしつこい性格なのだ。ということで、今回はふたたび「歯医者キャラ」を鑑賞してみよう。
(text by 大山 顕)
■アニマルという病
この歯医者キャラだが、ぼくの記事のあとにも「1000円あげるから」で募集されていたこともある。そこでも話題になっていたのが「歯ブラシをもった動物」である。
上 のキャラはまさに「1000円あげるから」で投稿されていたものと同じだ。それにしてもなぜカンガルーか。後述するワニなどに比べると彼らのブランドイメージに「歯」の要素は薄い。これはおそらく子どもの敵とされがちな歯医者さんがよりキッズ・ファミリーに愛されるためのキャラ選びなのではないか。
歯医者に限らず、なにかとアニマルに頼るのがキャラ界の大きな特徴のひとつ。ほかにもいろいろな動物が動員されている。
いずれも歯ブラシを持っているところがポイントだと思う。その種類はさまざまだが「動物+歯ブラシ」という形式がかなり一般化しているということだろう。
上のように2種類のアニマル使いの例も。ただ、左のモチーフの描写はかなり微妙。右のライオンが手に持っているのはすもも飴とかではなくおそらくデンタルミラー。その衣装から見ても彼こそが歯医者さんなのだろう。すると左のうさぎと思われるキャラは助手か。というか、キャラと医師自身を一体化させるというのはどうなんだろうか。