新幹線の車内で食べる駅弁は楽しい。デパートの物産展などでも各地の駅弁を買うことができるが、やっぱり現地までいって駅ホームや車内販売で買い求め、車窓から景色を眺めながら食べるのが一番だ。
その地方の名物が詰まった駅弁は楽しい。可能であれば各停車駅ごとに駅弁を買って食べたいくらいなのだ。
そこで、東京から岡山へいく間の全停車駅の名物が詰まった夢の駅弁をつくってみた。
(text by 玉置 豊)
駅弁をつくってきた
岡山までの出張前日、夢の駅弁をつくるべく近所のスーパーで食材を買ってきて、弁当箱に詰め込んできた。
駅弁の材料をいろいろ買っていたら、なんだか量が多くなってしまい、都合3箱もできてしまった。
これは3人分の弁当なのではなくて、3つでワンセットだったりする。これから旅にでるというのに残りを冷蔵庫に入れておいてもしょうがないので、全部駅弁に詰めこんだらこうなった。
お弁当づくりって難しい。毎日お弁当をつくっている世の中のお母さんはえらいなと思った。
品川駅到着
東京駅から新幹線に乗って一休みしていたら、もう最初の停車駅である品川駅についてしまった。
品川を通過してしまう前に、急いで駅弁の蓋を開ける。
中身の左上は、旅の出発地点である東京は江戸ということで、「江戸むらさき ごはんですよ」がたっぷりのったご飯。その下には品川といえばアナゴ寿司。品川、確かアナゴが有名だった気がするのだが羽田と間違えているかも知れない。東京の名物に悩んだ結果、のっけからダブル炭水化物になってしまった。
そして右半分には次の停車駅である新横浜にあわせてシュウマイ。ついでに飲み物は恵比寿を通らないけれどエビスビールをセレクト。ビールが飲みたかったので。
まずは新横浜に着く前に、いそいでアナゴ寿司とごはんですよごはんをかっ込む。シュウマイはまだ食べちゃだめだ。
新横浜到着
しばらくして定刻どおり新横浜に到着したじゃん。
シュウマイにチョンチョンとしょうゆを垂らして、横浜の景色を楽しみながらビールと一緒にいただく。
普通に新幹線で移動していると、「今どこにいるのか」というのをそれほど意識しないままに目的地まで着いてしまうが、この駅弁を食べながらだと、現在地がとても大事なので、電光掲示板や車内放送が常に気になる。
なんだかちょっと楽しくなってきた。