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夕暮れとけん玉。 |
小さい頃から不器用だったので、まったくけん玉ができなかった。
けん玉で遊ぼうとするといつも玉が腕や顔に直撃して、なにかしら怪我をする。
ついに小3のとき、けん玉は遊び道具ではなく鎖鎌の類の武器だと気づいて、
以来けん玉にはいっさい接してこなかった。
しかし僕もいい大人なので、いまこそけん玉を克服しようと思う。
でもひたすら練習なんてしない。うまくなるまでどれくらいかかるか分からないし、
うまくなってもすぐに忘れてしまうだろう。
なので代わりにけん玉をどうにかする手段をとろうと思う。
(text by 小柳健次郎)
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