道東コネタ:デミグラスソースご飯「エスカロップ」
根室以外では食べられない、でも根室の喫茶店にはどこでもある、といわれるのがこのエスカロップ。タケノコ入りのバターライスに、薄いとんかつを乗せてデミグラスソースをかけたものだ。別の土地の似たような食べ物でデミカツ丼やトルコライスなんてのもあるが、根室にはこのエスカロップだ。
元祖エスカロップの店、根室駅前にあるニューモンブランで食べてみた。ごはんとデミグラスソースのミスマッチを楽しむB級料理かと思いきや、バターライスとデミグラスソースがよくあっていて、上品な洋食。普通においしい。B級感はまったくない。
ちなみにニューモンブランのメニューには、オリエンタルライス、ビドックライスなんてのもあった。今回は満腹で食べられなかったが、どんなものか聞いてみたところ、オリエンタルライスはドライカレーに牛肉、ビドックライスはチキンライスにミートボールを乗せたものだそうだ。
親切な店員さん
注文を待つあいだ、店員さんに「これからどこ行くんですか?」と訪ねられた。特に予定も決まっていなかったので、「ちょっと海でも見ようかと思って」と適当なことを言ったところ、「じゃあ急いで行かないとバス間に合わないよ」「こっちのメニューが早く出せるからこっちにしなさい」と予想外の親切心を見せられ、危うくエスカロップを食い逃すところだった。
「いや、ダメなら明日行くんで大丈夫ですよ(これも適当)」、「明日だったら、ちょっと待ってね…(バスの時刻表を調べに店の奥へ)」。明日も海に行く予定はない。わざわざバスの時間を調べ、バス停の場所を丁寧に説明してくれる店員さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 |