と、ここまでカメルーンを引っ張ってきたが、カメルーンと砂金採りとは一切関係ない。
ここ鯛生金山は、一時期には東洋一を誇ったという金山(昭和47年閉山)のテーマパークで、坑内見学などのアトラクションとあわせて、ゴールドハンティング(砂金採り)が体験できる施設があるのだ。
こういう体験型施設だったら砂金が採れて当たり前(だと信じたい)、こんなの面白くないじゃんと思う人もいるかもしれないが、これをアサリが撒かれている潮干狩り場とか、ニジマスが放たれている釣堀と比べてもらえば、それほど違和感はないはずだ。こちらは砂金採りに関してはズブの素人、これからの人生で長く付き合っていくであろう砂金採りのスタートとしてはこれで十分なのだ。
入り口で入場料を払うと、チケット、番号札と一緒に、植木鉢の下に敷く受け皿のような黒い皿が渡され、空いている場所に案内された。場内は腰くらいの高さのプールがいくつかあり、その水底には砂が沈んでいて、お客さんはみんな真剣にザブザブと砂金を探している。
ちなみに砂金採りの料金は30分600円なのだが、金の時価は1グラム2700円前後。一人0.2グラムもとれちゃうと赤字経営。うーん、この値段設定で砂金が本当に採れるのかはちょっと期待薄な気がしてきた。 |