つい先日東京カルチャーカルチャーがオープンした。お台場だ。
りんかい線で渋谷から17分とのことだが、本当はもっと近いんじゃないか?と思って地図を眺めたらとあるルートが見えてきた。
(text by 藤原 浩一)
渋谷からお台場へのショートカット
渋谷から東京カルチャーカルチャーのある東京テレポート駅まではりんかい線を通じて行くことができる。しかし、改めて確認するとそれは遠回りなのではないだろうか。下の地図を見ていただきたい。
りんかい線より近道だ
りんかい線は大崎駅を通ってさらに南下した後、北上してお台場へ向っている。あきらかに遠回りしてるのだ。
田町駅あたりを通っていけば、道のりとしてはだいぶショートカットになる。上記の地図の赤いラインだ。このルートを使えばお台場はより近い場所になるのである。
そしてその移動手段は・・・
徒歩だ。近い場所であることを示すために、あえて徒歩でお台場に行きたい。
さらに今回は、もしこのルートを使ってお台場まで歩いていきたいという人が迷わず便利なように、道程を詳しく説明して行こうと思う。その映像はこの間購入したビデオカメラに収める。
というわけで渋谷駅東口のバス乗り場からスタートだ。
歩道橋を上がって右に行きます。
渋谷駅を出たら、はじめのうちはしばらく明治通り沿いに歩き続けるだけだ。途中で道を曲がったりしなければ間違うことはない。
まっすぐに渡るだけです。
結構延々と歩き続けるので「本当はどこかで曲がるんじゃないのか」と不安になりそうだが、それでもまっすぐ歩く。しばらくすると首都高と道が重なってくる。でもまだまっすぐ。
ここに注意。
首都高の下を歩いていると、あるところで首都高がぐーんと左に曲がっている箇所がある。ここで我々は首都高とは反対の右に向って進む。
すごく淡々とした説明になって面白くないが、道案内なので仕方ないのだ。のだ。
すぐに左の道に入ってください。マンションの前。
ここから少し路地に入るが、すぐに大きな道(桜田通り)にたどり着くので心配しないで歩いて欲しい。
すると桜田通りにぶつかるので、左に曲がってください。
変な画像ですが、T字になったら横断歩道を渡って右へ。
やがて右手に見える階段をのぼってください。
延々と明治通りを突き進んだのと比べると多少複雑なのだが、そういうのもここだけだ。
そして階段をのぼって進んだ先にあるのが・・・
田町駅に着いた。
渋谷駅を出発してお台場に向っているというのに、途中で田町駅に着いてしまうというのがなんとも言えない気分なのだが、分かりやすいことにちょうどここが中間地点だ。
この時点でぼくの顔が微妙に嫌な感じになっているのは、そもそも家から出発するときに携帯電話を持ってくるのを忘れている上に、ここに来るまでに印刷してきた地図をどこかに落としてしまったからである。
それで自分撮りしてみたら上のような写真。完全にやばい人だ。すごく嫌な気分になりつつ、田町駅の反対側へと抜け正面の道をまっすぐ進む。
そして見えてきたでかい橋
この先の道が不安だったのだが、なくした地図の記憶をたどれば10分くらいあるくとレインボーブリッジが見えてくるはずだ。レインボーブリッジには遊歩道があるので、お台場まで歩いて渡ることができるのだ。
あった、よかった。
スロープを登って建物に入ってください。
建物に入ると遊歩道は北と南に分かれていることが分かるのだが、今回は目的地が良く見える南側の道を行くことにした。エレベーターに乗って7階の遊歩道スタート地点へと行く。
あと1.7km。正装する必要があったか。
登りきるとそこにはこんな景色が広がっていた。
模型っぽい良い景色
夜はどんな景色なんだろうか
絶景が広がっていた。自動車で通ったことはあるのだが、こうやって空気を感じながら見る景色とは違った。
あともうひとつ違ったのは、レインボーブリッジが長く感じることだ。徒歩なので全然スピードがないため、延々と同じような景色が続く。
また、たまに横を向いて景色を楽しむと、後ろでものすごいスピード(に感じる)車が通り過ぎていく。橋自体は揺れなかったので立ってるのが怖く感じることはなかったが、海の風と高いところの風と車の風がすごい。
スタミナゲージがガンガン減っていくのを感じる。景色を楽しみつつ、かつ止まることなく歩き続けることにした。
お台場上陸
スタスタあるくこと20分、右側にそれた道のさきにはお台場の地が。正面には目的地東京カルチャーカルチャーの目印である観覧車がそびえ立つのだった。
というわけで直進。
このまままっすぐ行けたらいいのだけど、ゆりかもめの下についたら一旦右に曲がる。お台場海浜公園駅の階段を登りテレポートブリッジを渡る。
観覧車に向ってテレポートブリッジを渡って下さい。
ここまで来たらあと少しだ。りんかい線東京テレポート駅のすぐ横を通るのでこちらのアクセスマップを参照していただいたほうがいいかもしれない。
エスカレーターに乗ってください。
通路沿いに直進。
そして長い道程を経てついに到着したのがここ。
ついた。
結局およそ8kmの道のりを歩ききるのにちょうど2時間かかった。レインボーブリッジを歩いて渡るのは気持ちがいいものの、ちょっと大変かもしれない。イベントが始まる前に疲れてしまう。
疲れた顔をしていたら、子供を連れた男性が「あの人に『コミケの帰りですか?』って聞いて来い」と息子にけしかけていた。そんな夏の日だった。
耳寄りな情報
渋谷からお台場まで歩いていくと2時間もかかる上、凄く疲れてしまうことが分かった。
そこで耳寄りな情報なのだが、りんかい線という路線を使うとお台場までなんと17分で着いてしまうらしいのだ。すごい。