デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
深夜便で上京しよう

3時

手荷物検査を終え出発ロビーへと向かう。開いているお店もあったが弁当棚はやはり空っぽだった。まあこんな時間に(しかもしらふで)何も食べたくなんかないので、特別落胆することもなく待合所のベンチで搭乗時間を待つ。


お店やってる。
でも生ものは無し。
息も絶え絶えだ。
ベンチはさながら野戦病院みたいになっていた。中には床に寝ちゃってる人もいる。これ、このまま寝て乗り過ごす人とかいるんじゃないか。そのくらいに熟睡している人たちが多く、僕は心配だったので飛行機に乗るまで寝ないことに決めた。
たかたさんのテンションが憎い。

しかしそうなると少しの時間暇だ。テレビではジャパネットの通販番組が流れていたが、このエクトプラズム漂う待合室で、いったい何人が乾燥機付き洗濯機を注文するのだろうか。

そんなことを考えながら夢と現実の世界を行き来しているうちに搭乗開始のアナウンスが流れる。よかった、本当に飛ぶんだ。待っていた同士全員が、目をしょぼしょぼさせながら搭乗機へと向かう。

 

町は動き始めていました。

3時20分

飛行機には座った瞬間に寝た。で、次起きたら東京にいた。飛び上がった振動も降りた衝撃も覚えていない。

5時30分

到着した空港からそのまま地下鉄へと乗り継いだので外の状況はまだわからないが、たぶんそろそろ明るくなっている頃だと思う。というかここは本当に東京なのだろうか、それすらよくわからない。電車を待つ間、手ごろな棒を探したが無かった。

これはちょっと太いな。
うん全然むり。

 

6時前に着けます

ということで深夜便は本当に飛ぶのだ。時間を節約したい人にはお勧めかもしれません。なにせ人が寝てる間に移動がすべて終わっているので。その代わり、ひとつ寝過ごすと取り返しのつかないことになりかねない、という恐怖は通常便の5倍くらい感じました。

何日も前に飛行機に乗ったような気がするが。

 
 
関連記事
成田空港へ徒歩で入場できるのか?
駅前の飛行機に乗る
出国後の成田空港を探検してみた

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.