3時
手荷物検査を終え出発ロビーへと向かう。開いているお店もあったが弁当棚はやはり空っぽだった。まあこんな時間に(しかもしらふで)何も食べたくなんかないので、特別落胆することもなく待合所のベンチで搭乗時間を待つ。
しかしそうなると少しの時間暇だ。テレビではジャパネットの通販番組が流れていたが、このエクトプラズム漂う待合室で、いったい何人が乾燥機付き洗濯機を注文するのだろうか。
そんなことを考えながら夢と現実の世界を行き来しているうちに搭乗開始のアナウンスが流れる。よかった、本当に飛ぶんだ。待っていた同士全員が、目をしょぼしょぼさせながら搭乗機へと向かう。
3時20分
飛行機には座った瞬間に寝た。で、次起きたら東京にいた。飛び上がった振動も降りた衝撃も覚えていない。
5時30分
到着した空港からそのまま地下鉄へと乗り継いだので外の状況はまだわからないが、たぶんそろそろ明るくなっている頃だと思う。というかここは本当に東京なのだろうか、それすらよくわからない。電車を待つ間、手ごろな棒を探したが無かった。
6時前に着けます
ということで深夜便は本当に飛ぶのだ。時間を節約したい人にはお勧めかもしれません。なにせ人が寝てる間に移動がすべて終わっているので。その代わり、ひとつ寝過ごすと取り返しのつかないことになりかねない、という恐怖は通常便の5倍くらい感じました。