昭和23年に生まれた岩崎和夫少年は野球が大好き。しかし心臓肥大を病んでしまい、小学4年で入院生活を強いられてしまう。
その頃、巨人軍に入団して活躍していたのが王貞治選手。ある日和夫くんが入院した病院に偶然立ち寄った王選手に、お母さんがサインだけでもとお願いすると、来やすく病室に寄って励ましてあげたのだという。
それからたびたび和夫くんの病室に王選手は訪れたが、彼の症状は悪化。ついには13歳7ヶ月にして亡くなってしまう。彼の墓はバットを抱いた姿で形取られ、ホームラン地蔵と名付けられた。そして王選手は記録を打ち立てるたびにこの場所に報告しに来たという。
(以上、『海徳寺寺報』より抜粋) |