先日のべんぞうさんの記事「ジェンガのパーフェクトを見てみたい」は、大変興味深い内容だった。
結局、何度やってもパーフェクトは成らず、その原因として“ジェンガの作りが荒い”ことが挙げられていた。ひとつひとつのブロックが正確に水平に切り出されていないため、積み上げるにつれグラグラしてしまう、と。
これを読んで、 「ならば、精密に切り出された積み木があればパーフェクト・ジェンガが達成できるのでは…??」 そう思って、思い出した。そういえばうちに、パーツの精密さがウリの積み木があったのだ。
(text by T・斎藤)
その名は「カプラ」
精密さがウリの積み木、その名は「カプラ」。 小さなカマボコ板みたいな、全部同じ形状のやつがひたすらたくさん入ってる。至ってシンプルな積み木である。
一見、何の変哲もないただの木片だが、ひとつひとつのピースが精巧に作られており非常に安定して積むことができる。
材質は、湿度の低いヨーロッパの木材で作られている。 湿度の高い日本では変形して精度が保てないのでは…という心配もあるが、買って丸2年経つが今のところ問題なし。おそらく、変形に強い良い材質のものを選んで使ってるんだろう。
カプラの各辺は、15:3:1という比率になっている。 安定して積める秘密は、この比率にあるという。 ジェンガと比べると格段に平べったい。
これが一箱に200個とか入って売っている。1000個入りというのもあった。1000個入りはたしか5万くらいしたので、値段にひよって200個入りを購入。
積み方は自由だ。 特に決まった遊び方はないので、各自が思ったように遊べばよい。
驚異のポテンシャル
では、まずはそのポテンシャルを紹介すべく、適当に縦に積んでいってみるとしよう。
非常に安定してピシッと積めるため、かなりテキトーにざっくざっく積んでるが、ぜんぜん余裕だ。
そして、上から覗き込むと、これがまたかっこいい。
しまいにはもう、手が届かない高さになったので、脚立に登った。
やがて何の問題もなく、ぴったり200個全部を使い切って、天井まで積み上げることができた。(シーリングファンにぶつかりそうになり、ファンの回転を止めた)
さぁ、記念撮影をしようと、脚立を片付けて戻ってみると…
娘が体当たりをして倒した後だった…。
というわけで、いかに安定して積み上げることができるかが、お分かり頂けたかと思う。
惚れ惚れする美しさ
もうひとつ、 カプラの精密感が感じられる一例を見てほしい。
これぞ、パーツが精密に切り出されているからこそできる芸当と言えよう。
パーフェクト・ジェンガに挑戦
ではいよいよ、このカプラを使って、ジェンガのパーフェクト状態を目指してみたいと思う。え?簡単にできるんじゃないかって?内心、私もそう思った。ダブル・パーフェクト・ジェンガだって夢じゃない。そう思って始めたのだが…。