近所の公園ですごい怖い滑り台を見つけたので報告したい。怖いといっても所詮滑り台、子供の遊具だろう、と思っている人、たぶん痛い目にあうから気をつけろ。実際僕もこの取材中にこの滑り台から転がり落ちて全身を強打、それから足に負った擦過傷が腫れてきて今は歩くことも困難な状態なのだ。恐怖と後悔、そして警告を込めてこの記事を書きたい。
(安藤 昌教)
日常に潜む闇
問題の滑り台は近所の公園の敷地内にある。ここ森川公園は市内を一望できる郊外の高台にあり、静かで緑も多く散歩するには理想的といえる。木々を通り抜ける風がやさしく体を包み、日々の疲れを吹き飛ばしてくれる。
だがそんな日常の小さな幸せの中にも危険は潜んでいる。公園内を散策していると林の合間になにやら巨大な人工物が目に止まった。やつだ。
そう、これこそが今回紹介する怖い滑り台。週末の昼間だというのに付近に子供の姿はない。
正面に立つと圧倒される。滑り台、どーん。しかしこの写真では前回の怖い展望台同様いまいちスケール感が伝わらない。今回の記事ではそのあたりの反省も込めて、僕の感じた「怖さ」という感情の部分をできる限り読者の皆さんに伝えられるよう努力したい。
ということでまずはこの滑り台の上から眺めた景色をお届けしよう。
やばいって
上から斜面を覗きこむと首筋に悪寒が走る。おそらくビル3階分くらいの高さはあるんじゃないか。滑らかなコンクリート製の斜面は立体感に欠け、一瞬それが急勾配であることを忘れさせる。試しに落ちていたまつぼっくりを蹴って転がしてみたら、飛び跳ねながら一直線に転がっていった、というか落ちていった。どうしても少し先の自分の姿を重ねて思い浮かべてしまう。帰ろうかな。