ダチョウ飼育のいきさつ
郷間さんがダチョウを飼育しようと思ったきっかけは、農作の副収入としての他に、ご主人がもともと動物好きな事が大きかったとのだとか(お家にはもちろん犬も猫もいます)。
栃木には何人かダチョウを飼っているかたがいて、それを見に行った時に興味がわいたそうです。
郷間さんの役目は、ダチョウのヒナを仕入れ、成鳥にして引き渡すまでの過程だそうです。
ヒナは大変可愛く、宅配センターに取りに行ったときは、センターで働いている作業員がみんな集まって来てしまったそうです。
このダチョウ達は、アフリカンブラックという品種を家畜用に改良したおとなしい性格で、もともと声帯のないダチョウは鳴くこともなく、フンもほとんど消化して出てくるので臭いも少ない、と飼育には良い条件がそろっています。
ただ、飼育はかなり難しく、足をけがすると大抵は死んでしまうとか・・。ヒナのうちや成長過程ではちょっとした事で足をけがしやすく、何度かやりきれない思いをしたと話すご主人の顔に、一瞬悲しみの色が見えました。
「どうにか良い環境を研究して、田んぼを広い牧場にして、ダチョウの群れが駆け抜ける、なんてのが夢なんだけどね」
そう話すご主人には、生き生きとした表情が戻っていました。 |