店内にあるものすべてが100円の店、100円ショップ。 (最近は100円でない商品も置いてあるけど)
が、よくみるとそこには 「これが100円?」 と思うような、一見高そうなものも置いてある。
それらを、照明を暗めにするなど少し工夫して撮ったら、意外と高級っぽく見えるんじゃないか?と思って試しに買ってみたら、ちょっとやばいくらいに高級感が醸し出されてしまった。こんな感じに。
(text by T・斎藤)
なんだよ、このかっこよさ
あまりにもかっこいいと思ったので調子に乗って文字も重ねてみたのだが、まんざらでもない。個人的にはグレード感が倍増したように思うがどうだろう。
値段を言わなかったら一体6800円と言われても「なるほどね」と納得しそうだ。でも、実際は以下のように、ざっくばらんに売られている。
正直、初めは 「こんなん誰が買うんだろう?」 と思って何日か様子をみていたのだが、気がついたら自分が買っていた。それも7体。が、ひとつ105円なので、七体そろえても735円。定食の値段のように財布にやさしい。にもかかわらず机の上に並べておくと、得体の知れない充実感がこみ上げてくる。
高そうな器
次に見るにも、私が「なんだか高そうだなぁ」と思ってしばらく眺めていたやつだ。パッと見、これが100円にはとても思えないのだが、どうだろうか?
100円だ、という先入観を捨てて、素直な気持ちで眺めてほしい。いや、3万だ。3万、3万、3万…。 「え?これ3万もするの?」 「そう。普通は5万くらいするけどね。」 (注:105円です)
アルファベットの文字を入れるとそれらしさが増すことがわかったので、ここでもテキトーな言葉を入れている。とてもテキトーなので、なんて書いてあるかは気にしないでほしい。
おしゃれ系
女性が好みそうなオシャレな雰囲気系アイテムは、私が普段見慣れてないせいもあり、どんな値段がつけられていてもそれなりに納得してしまう。これなど1000円くらいは、いや2000円くらいに見えるのだが、どうだろうか?
重厚な金属感は、高い印象を与える。 下のやつは、実物は薄いプラスチックでペコペコなのだが、写真だと重々しい雰囲気が出てないだろうか? 私にはもはや純銀に見える。 「25万」と言われても「ああそうですか」と答えてしまいそうな勢いだ。
再びおしゃれ系を。 この手の女性向けアイテムはやはり強い。 お香は何種類も売っていて、どれも100円ぽくないオーラを放ちまくっていた。
…と、ここまで読んで、 「これらが全部105円なんて絶対ウソだろう!?」 と思った方もいるかもしれないので、一応その証拠写真も掲載しておこう。
プライスレス
机の上に100円の七福神を並べてニコニコといじっていたら、ふとピュアだった小学生の頃の気持ちを思い出した。100円の使い道について、あれこれ考えていたあの頃。当時はガチャガチャも20円という庶民向きのがあったんで、100円のガチャガチャがたいそう恐れ多い存在に思えた。あの頃の自分からしたら 「100円の七福神を一気に全部揃えるなんて、大人はずるいよ!!」 と言われそうだ。
それもそうだな、と思う。