2007年の幕開けも、例年通り近所の神社に初詣に行きました。 参拝する人々の列の所々で、缶に木をくべて暖をとっています。 「たきびってどんな字だっけ」 と誰かが言いました。 「火が三つじゃないの?」 「それは『ほのお』だよ」 「バカじゃないの、『ほのお』は火がふたつ」 「あ、木だ。木が三つ」 「ちがうよ、木がふたつの下に火だよ」 「おおおー、まさに焚火だあ〜」 「すげええーすげー焚火〜」
というわけで、よい大人たちが小学校低学年で習う漢字にひたすら感心したのでした。 いやあ〜漢字ってすごいんですよ、びっくりしました。
(text by 土屋 遊)
予習:部首を見てみる
「集まる」の「集」いう漢字は、鳥をあらわす「隹( ふるとり)」と「木」からなりたっています。
昔はこの木の上に「隹」が三つも乗っていたそうです。 鳥が木に集まるようすをあらわした漢字が「集まる」というものに進化したわけです。
今回はこのように、漢字一文字を写真であらわしてみました。ピクチャー漢字です。
「漢字のかきとり(テスト)」の時間をどうサボるか、そればかり考えていた小学校時代から、悔しまぎれに「漢字なんてなくても生きていける」と言い続けてきた私。ここまで漢字について思い巡らせたことはただの一度もありません。
日頃あたりまえのように使ってきた言葉にみる壮大なロマン。
小学校低学年のお子さまにはテスト対策に…… ご年配の方には認知症予防に…… 老若男女に大変役立ったりそうでもなかったりする漢字辞典としてぜひご活用ください。
説明: 以下の写真はすべて漢字一文字を表しています。部首に注目して読み進めてみてください。
使い方: クリックしてご確認ください。 『漢字』および生活に役立つ『例文』が表示されます。
もっともわかりやすい文字。 なぞなぞでもとんちでも計算式でもありませんので、深く考えずに単純に考えればすぐわかります。けっして数を数えたりしないでください。(ヒマなら数えていただいてももちろんけっこうです)
ちなみに小学校3年生でも答えられました。右"つくり"部分は自宅窓から。あまりのまぶしさに感動して撮影したアレです。
古代の人は、自然災害を天の神の怒りだと怖れていたのかもしれません。日本人の信仰心を垣間みることができるロマンの一文字。
やや反則的ではありますが、そもそもルールはありません。読めば納得、見ても納得のやや感動的ですらある一枚です。
もうひとつ加わると……。 あまりにもわかりやすすぎ、単純すぎて笑ってしまう漢字。
子を持つ母としては、納得して頭をガツンとやられたような気分になりました。この一文字の前にひれ伏したいです。画像はやや難解かもしれませんが寛大なお心でお願いします。
ヒントを出さなければなりません。「尸」(しかばね)は人間の後部を描いたもの。ただし、例外も多いそうです。こちらはその意味よりも「ひらがな」から飛躍想像した作品。バリエーションは「固」がわかりやすくていいと思いますがどうでしょう。
中年がよかろうと友人の伊藤さん、神田ぱんさんにご登場いただきました 。伊藤さんがいつになく雄々しいのは、デモ参加出陣直前だからです。でもママチャリに乗っています。ところでこの字の発案者は100%男にまちがいないです。女性団体からクレームが来ないか女の私でも怯えてしまいます。
次に行く前に一服どうぞ。 川辺で、ベンチを誰にも取られまいと頑張ったために寝てしまった友人。クリックするとその意味を思い知ることでしょう。
難易度をあげます
ここまでは比較的わかりやすい漢字でした。
それぞれ、みなさまにもご納得いただけたことと思います。これで抜き打ちテスト発表時に腹痛を起こす必要がなくなりました。
次ページでは、
などなどをご紹介していきましょう。