みなさんは、平田食事センターをご存知だろうか? 大半の方は何のことだかさっぱりわからないと思うが、一部の人からは熱烈に愛されているのが平田食事センターだ。 そんな平田食事センターに行って、食事をしてきた。 ますます何のことやらだろうが、まあ、とにかく読んでいただきたい。 なにせすんごいですから、平田食事センターは。
(工藤 考浩)
平田食事センターとの出会い
とある地方都市のことをインターネットで調べていたところ、その地元の人が書くブログに「平田食事センター」という文字を見つけた。 今まで聞いたことのない「食事センター」という表現に、これは何だろうと、当初調べていた街のことなんかすっかり忘れて検索したところ、どうやらそれはドライブインで、しかもとても風情のあるお店だということがわかってきた。 調べれば調べるほど、それは僕にとってものすごく魅力的な店で、もういても立ってもいられなくなり、そのお店へと向かった。
幹線道路沿をひた歩く
平田食事センターはドライブインなので、交通量の多い幹線国道沿いにある。 最寄りの駅で電車を降り、大型トラックやダンプカーなどが猛スピードで行き交う片側三車線の道路沿いをただひたすら歩いて平田食事センターに向かった。 徒歩で向かうことを考慮していない立地なので、非常に大変な思い(寒い、騒音がすごい、いつになったら着くんだ、タクシー乗ればよかった、トラック怖い、など)をしながら30分程歩くと、平田食事センターの赤い看板が見えてきた。
やはり、超人気店だ
真っ赤な背景に白抜き文字で「平田食事センター」と大書きされた、とても飲食店とは思えない配色の看板を見つけ、急ぎ足で近づいていったのだが、道路を見ていると、通りかかるトラックやライトバンが吸い寄せられるように続々と平田食事センターの駐車場に入ってゆくのだ。 ずいぶん人気のようである。 予約とかしないで来たけれど、大丈夫だろうか?
到着してもわけがわからない
平田食事センターにたどり着いた瞬間から、すっかり平田食事センターの空気に飲み込まれてしまった。 黄色と赤を基調とした、力強い文言の看板が洪水のように視界に押し寄せてきて、冷静な判断力を低下させてしまう。 ちょうど、ディズニーランドのゲートをくぐった瞬間にどういうわけかうっかりハッピーな気持ちになって、プーさんの耳とかかぶってしまう、あの雰囲気に似ている。 ここは完全に平田食事センターの世界観で満たされた別世界となっているのだ。