郵便物に宛名を書くのがどうも苦手だ。
パソコンで字を打つことに慣れているせいか、いざ手書きで何か書こうとするとなかなかうまく書けず、誤字もついつい多くなる。なんとかこのわずらわしさから解放される手はないものだろうか?
そこで今回、ハガキの住所を簡略化し、どこまで届くか実験してみることにした。これがもしうまくいけば年賀状の宛名書きもかなり楽になるはず。さて、結果のほどは?
(text by 岸川 祥子)
左上のハガキのように重複部分を取り除き、郵便番号と丁目以下の数字と名前だけにしても郵便物は届くのでは? さらに極端なことを言えば、右上のハガキのように名前を省いても住所が特定されていれば郵便物は届くのでは?
そこで試しに自分の住所をこの方法で書き、ポストに投函してみることにしました。
しかしいざハガキに書いてみると、空欄が多くスカスカして何だかとても心もとない感じ。理論上はあってると思うんですが、なんだか本当に届くのか心配になってきました。
さらにせっかくなので後半の住所を省いたハガキもどこまで届くか一緒に出してみることに。
A.郵便番号と町名だけのハガキ 例)123-4567 豊島区豊島 ○○××様 B.丁目まで書いたハガキ 例)123-4567 豊島区豊島5 ○○××様 C.番地まで書いたハガキ 例)123-4567 豊島区豊島5−6 ○○××様 D.号まで書いたハガキ 例)123-4567 豊島区豊島5−6−7 ○○××様 E.名前だけ省略したハガキ 例)123-4567 豊島区豊島5−6−7−809
東京だとなかなか難しいかもしれませんが、以前、実家にいた時、町名と名前しか書いてないハガキが普通に届いたことがあったので、これももしかしたら届くのではないかと…。そんな期待と不安を胸にいざポストへ。
同じところで一気に出すと、まとまって届いてしまう恐れがあるので、少しずつ場所や時間をずらして投函。後は結果を待つばかり。
それではハガキを待つ間、エサをねだる可愛い動物たちの様子をお楽しみください。
モザイクが多く、わかりにくくて申し訳ないのですが、都道府県と市町村を省いたハガキも、さらに名前を省いたハガキも、普通の郵便と同じように無事届いていました。万歳!
というわけで… 郵便物の宛名は郵便番号と丁目以下の数字(=数字の部分)だけ書いてあれば相手に届く ということが判明!
ちなみに後半の住所を省いた年賀状も、町名しか書いてないもの以外はすべて到着。どうやら郵便は○丁目まで書いてあればギリギリ届くみたいです。ただし、どれも遅れて届いたり、鉛筆で住所が書き足されていたりと、郵便屋さんの苦労の跡が見て取れました。
これまでマンションの号室がわからない時など「届かなかったら届かないで戻ってくるし、まあいいや」と、そのまま出したりしてたんですが、まさかこんなにしっかりあて先を探してくれていたとは…。今度からしっかり書くようにします。郵便屋さん、ごめんなさい!
数字だけでもハガキは届く
というわけで郵便が問題なく届く、一番シンプルな住所の書き方は右のとおり。
大事なのは郵便番号、丁目、番地、号、号室。
手抜きが丸わかりな書き方なので目上の人に出す年賀状など、正式な場では使わない方がよさそうです。
編集部から
郵便番号があっても宛名は町名から書くのが確実ですので、実際の郵便を出すときは町名から書いてください。