ドーナツの優しい雰囲気に本心がポロリ

日本人の心のドーナツといえば、やっぱりミスド。一番シンプルなハニーディップ94円を購入。ほかのドーナツと比べて思ったのは、生地がパンっぽいというか、もこもこした食感だ。
そして食べ比べる前は気づかなかったのだが、他の高級ドーナツに負けないように素材の差を味付けでうまくカバーしているな、と感じた。ドーナツ一個でおなかいっぱいになるります。
ところで、イギリスの古い映画ににこんなシーンがあります。
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ドーナツショップで別れ話しをするダグラスとレイラ。理由はレイラの浮気だった。ドーナツは所在なくテーブルの上に無造作にあり、コーヒーはすっかり冷め切っていた。
ダグラス「レイラ、僕は君を確かに愛していた。だけど今、僕の心にはぽっかり穴が空いているよ、そう、ちょうどこのドーナツのようにね」
レイラ「……。ごめんなさい。でも、私、あなたと別れたくない。お願い、許して」
ダグラスにも負い目があった。レイラが浮気をしたのは、仕事ばかりを気にして恋人をかえりみなかった自分のせいでもあると。それにレイラは少し精神的に弱いところがあった。恋人思いのダグラスは、今、自分が彼女に別れを告げればきっと取り乱すであろうことを知っていた。沈黙が流れたあと、ダグラスは口を開いた
ダグラス「分かった。もう帰ろう。ここのドーナツより付き合い始めたころに君が作ってくれたドーナツのほうがおいしかった。また、あのドーナツを食べたいよ」
レイラ「ダグラス! 帰る前にちょっと待って!」
ダグラス「なんだい?」
レイラ「先週の木曜日、リッチモンドの商店街で女性と腕を組んで歩いているのを見ちゃったわ。あれ、どういうことなのか説明してよ」
ダグラスの回想シーン。実はイースター復活祭で知り合った女性と寝ていたのだ。
ダグラス「レイラ。きっとその話しは長くなるね。ドーナツとコーヒーをもうワンセットづつ買ってくるよ、すまない、ちょっと待ってくれ」
ドーナツカウンターに戻るダグラス。
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いやー、映画って本当にいいもんですねー。このように、古い映画ではたびたびドーナツ屋の別れ話という設定がたびたび登場します。うそですが。
ただ、恋人と冷静な話し合いを行うときには、ミスタードーナツみたいな、日常性の宿るお店で行うのが良いのではないか、と思ったわけです。くどくてすみません。 |