2、3時間かけて撮る
林:そういえば大山さんの団地サイト「住宅都市整理公団」も対談ですね。あれってほんとに対談してるんですか?
大山:ええ、団地の撮影の最中は人がどくの待ってたり、雲がいい感じになるの待ってったりなんで、
大山:ほとんどの時間、長野(注:大山さんといっしょに住宅都市整理公団を作っている)としゃべってるんですよ。だいたいそれの再現です。2、3時間とかふつうに待ってますね。
林:そんなに待つんですか?
大山:ええ
林:そりゃ通報されますよ
大山:いえ、待たない写真のことをぼくらは「スピード写真」と呼んでいます。
林:僕はたいていスピード写真だ。
大山:デジカメってフィルム代を気にしないので「とりあえずシャッター切った」みたいな写真になりますよね。
大山:ぼくらは4×5なので余計なショット撮るとそれだけでお金がかかっちゃうんですよ。
林:デイリーの記事で4×5で撮ったのありますか
大山:立体駐車場の一部とゴルフ練習場ですね
大山:すごく楽しかったです
林:現像っていくらですか?
大山:200円ぐらいかな
林:コンビニとかではできないんですよね
大山:無理ですね。やってくれたらとても助かるんですが
大山:4×5の現像ってかぎられたラボでやるので、ヨドバシカメラなんかで出しても結局そのラボに外注されてるんですよ
林:時間もかかるんですか
大山:営業日で中2日とか
林:リアルタイム更新とかぜったい無理だ
大山:モノクロだったら自分で現像できないこともないですが
林:風呂場ですか?
大山:風呂場ですね
大山:ガムテで目張りして
林:家族から怒られませんか。風呂に入りたい、とか
大山:まず確認しますね「風呂入らないか?」って
林:遠いなー
大山:最初は自分の部屋でやってたんですが換気扇がないとやばいです
林:ホームページを更新するために、まず家族に風呂にはいるか聞く
大山:そうです。2.0に程遠い。
林:19世紀ですよ
線路を撮りたかった
大山:地下鉄のホームはも4×5で撮りたかったんですが
林:ホームに三脚たてて撮れないですよね。
大山:でも鉄道ファンで三脚たててる人がいますね
林:あ、そういえばそうだ。
大山:鉄道会社側のお目こぼしがあるのかもしれないです。鉄道ファンには。
林:鉄道会社のひとも電車好きですからね
大山:いちどあったんですよ。ぼくと鉄道ファンが同じように写真撮ってるのにぼくだけ注意されたことが。
林:どこで何を撮ってたんですか?
大山:ホームの端から線路撮ってました
林:ああ、線路を…
大山:ええ。電車は興味ないので
林:でもとなりの人は当然電車を撮るんですよね
大山:そうです。彼らは車両です
林:駅員としても、あ、こいつ電車撮ってねえ!って追い出したんでしょう。
大山:マニアとしての一日の長みたいなものを感じました。団地もがんばらなきゃ、って
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