グミキャンディが好きだ。好きだ好きだ好きだ。毎日1袋は買って食べている。 飴のたぐいは常習性が高いものだが、グミはその食感ゆえ、実に習慣を絶ちがたいのである。
そんなグミを、一気に買ったり並べたり なでたり あんなこともしてみたりして、過ごしてみた。皆さんには興味ないかもしれないが、たとえひとりぼっちになってもグミについてしゃべろうと思う。
(乙幡 啓子)
グミ屋が開けるほどに
自分の住んでいるところは、あるひなびた私鉄沿線の、それも規模のあまり大きくない駅の近くだ。が、スーパー2軒とコンビニ4軒まわっただけで、こんなにグミキャンディを集めることができた。
改めて見ると、途方に暮れるほど大量のグミが、そこにある。
しかしちょっとした興奮である。盆と正月がいっぺんに来たみたいや!年が明ければ、当分グミには困らないぬくぬくの生活が待っている。
まあ、一気に1週間くらいで食べ切ってしまうかもしれないけども。
昔「宝石箱」ってアイスもありましたね
おーい、みんなー、ついてきてるかー?やっぱり先走ってしまったかもしれない、面目ない。
もうこれは私の「グミ祭り」だ。
これだけ集まると、色とか形とかテクスチャーとかの違いがわかって面白い。ビーズや電子部品などが一挙に店頭に並んでいる壮観さに通じるものがある。
宝石箱ひっくり返した、という表現があるがまさにそれだ。いっそあそこに並べてみよう。
もし私がまだあのころのピュアな幼児ごころを保っていたら、もう1日中これで遊んでいるだろう。親にも見せに行ってうるさがられるだろう。手、べたべたになりながら。
残念なことにもう割と大人であるから、ひとりで見つめてボーッとしているわけだが、逆に大人である分違う楽しみ方ができるわけで。