デイリーポータルZテレビを始めてから動画を編集する機会が増えた。
高校時代に8ミリフィルムで映画を撮ったがそのころの興奮がよみがえるようだ(映画はその頃生きていた泉重千代という長寿日本一の人が若い頃にザビエルに会っていたという時代考証というか、西暦の引き算ができていないものだった)。
今回はネットにおける動画の可能性について考えてゆきたい。未熟なスキルではあるがサンプル映像におつきあいいただければ幸いである。(林 雄司)
逆再生
まずはこの映像を見ていただきたい。音は出ないので職場でも心配ない(仕事ではないが)。寿司を口から出してレーンに戻す男です。
逆再生である。
動画を使ってなんかしようと思ったらまずは逆再生だ。辞書を買ったら真っ先にいやらしい言葉をひくようなものである。
しかしどこかダイナミックさに欠けるような気がする。普通の映像をコンピューターでチャカチャカと編集しただけだ。「太陽に吠えろ」だったらマイコン刑事と名付けられかねない。
これでいいのだろうか。もっと小細工せずに正面から取り組むべきではないだろうか。そこで次の映像だ。
逆再生ではなく、本当に口から出してみた。
からあげ串のからあげをあらかじめ口に入れておき、串に刺したのだ。逆再生の映像のように見えるだろうか。
リアルに口の中に肉を詰めたので、この映像の前にはこのような過程がある。
一重になってる
自分でも掲載を躊躇するほどの表情である。しかしこれがいちばんまともな写真であった。ここからわかることは口を大きく開けようとすると目も大きく開くということであるが、今回の趣旨はそこではないので触れないことにする。