僕は重度の口内炎持ちだ。常にある、というわけではないのだけれど、不摂生を重ねるとそのつけがまず口内炎となって現れる。ちなみにその次が胃痛、順調にいくとその後偏頭痛、耳鳴りへと進む。つまり僕にとって口内炎は体調不良の初期段階、体が発する黄色信号の警告メッセージなのだ。実は今も左ほほの内側に巨大な口内炎を隠し持っている。
この前同じ悩みを持つ知人と、豚肉がいいとかいやブロッコリーだとか、楽しく口内炎トークを繰り広げていた時のことだった。なんと共通の知り合いのT氏(彼もまたひどい口内炎持ちだ)が口内炎の切除手術をしたという話になった。二人の顔が一気に曇る。なんでもT氏の口内炎は何ヶ月も治らなかったため、放っておくと別のものになりかねない(癌化したりだとか)と判断されたようだ。僕だって散々悩まされてきているので、口内炎をなめているわけではない。だけどまさか手術にまで追い込まれるとは思わなかった。口の中に鎮座する巨大な口内炎を舌の先で触りながら、僕は恐ろしくてたまらなくなった。
調べてみると口内炎に悩む人々は少なくないようだ。みんないろいろな治療法を試している。医者へ行くのが一番の近道だということは誰しもわかっているはずだ。しかしみな僕同様に病院は怖いので、できることなら医者の世話にならずに自分で治したい。そこで身近なものを使ってあれこれためすことになる。いかにもうさんくさい民間療法が次々と生み出されるわけだ。今回はそんな病院に行かずに実践できる口内炎の治療法を実践してみたいと思う。全国2000万(推定)の口内炎持ちのみなさんの少しでもお力になれたら幸いです。
(安藤 昌教)
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