(安藤 昌教)
ある日、道を歩いているとでかい綱を見つけた。でかさが写真で伝わるかどうか心配だが、草食恐竜の尻尾くらいある。昨日通ったときにはこんなものなかった。
普段このあたりはコンクリート製の中央分離帯があるはずなのだけど、そんなものいつのまにかどこかへいっていた。そして代わりに綱があった。
大騒ぎだ
綱の端の方は輪になっていた。高さは警備にあたる警官の身長をかるく超えている。
周辺は騒然としていた。そりゃそうだ、こんなでかい綱が一晩のうちに現れたのだから。
このあと国道は完全に通行止めにされた。綱に驚いて事故が起こることを避けるためだろうか。というかど真ん中に綱があるのですでに右折できない。
そんな中、路肩ではなぜか屋台が出ていた。みんなうまそうに焼きそばを食べたりビールを飲んだりしている。いきなりでかい綱が現れて人が集まってきたのでこれはチャンス、と商売始めちゃったのだろうか。
お祭りムードです
国道が止められたと同時に綱の周りには何万という人たちが集まってきている。厳戒ムードというよりむしろお祭りムードだ。なんだかみんな楽しそうだぞ。
もうお分かりの方も多いかと思いますが、もちろんこの綱、ちゃんと意味があってここにあるわけです。