先日とある方からメールを頂いた。とても好意的なメールでうれしかったのですが、最後がこんな風に締められていたのだ。
「これからも全力投球の記事、期待しています。」
ありがとうございます。そういえば全力投球、最近していないな。
そんなに期待されては断るわけにもいかないだろうと思い、してきました、全力投球。
(安藤 昌教)
全力で投球
投球、というくらいだからやっぱり投げるのはボールだろう。今回は野球のボールだ。しかもただのボールじゃない、プロが使っているやつと同じもの。なぜかというとプロ野球のキャンプを見に行ったときにもらってきたからだ。
白球を手にやってきたのはいつものグラウンド。今日はトラック内で陸上部が練習をしていたので、迷惑をかけてはいけないと思い外で投げることにした。プロのピッチャーがキャンプで使う場所なので素人の僕が投げるのなら十分すぎるだろう。
ではいよいよ全力投球してみよう。
うおおお、おりゃ。
よく考えたら全力投球って小学校の運動能力テスト以来かもしれない。その後もちらほら遊び程度に野球をしたことはあるが、全力で投げた記憶はない。
ちぎれんばかりに腕をふったのだけど期待したほど飛ばなかった。30も過ぎると全力で投げてもこの程度なのか。いや山本昌は40過ぎてもノーヒットノーランだ。年のせいにしてはいけない。
納得はいかないがとりあえずどれだけ飛んだのか測定してみよう。
結果
ファーストバウンドまで約55メートルだった。非常に地味な数字だ、いいのか悪いのかまったくわからない。だけどこの後何度か投げてみてもやっぱり50メートル前後だった。だから僕の全力はこのくらいなんだろうな。すでに自分でもなにがしたいのかよくわからなくなってきた。
そういえばよく投てき種目の選手がするように、投げた後に叫んでみてはどうか。もっと全力がでるかもしれないぞ。
叫んでみた
さっきと同じように力いっぱいボールを放る。
そして
「があーーーー。」
投げたボールが叫びに乗って飛んでいく感じがした。あ、これ全力っぽいかも。せっかくなので横からのカットも。
「があーーーーーー。」
この日は平日の朝ということもあり、周りには誰もいなかった。おかげでかなり思いっきり叫ぶことができて気持ちよかった。
叫びが効いたのか距離が一気に伸びてきた。60メートル後半を記録したものもある。投げた後に叫んだボールよりも、叫びながら投げたボールの方がより遠くへ飛んだ。
撮影途中で高校生が近くを通りかかったのでやっべえ、と思ったがセルフタイマーが作動しそうだったし迷わず叫んだ。そして目をあわさないようにしてボールを拾いに走った。僕は今、子供の頃に感じた「変な大人」になってはいないだろうか。少し考え直したい。
その他、遠くへ投げるためのコツ
叫び以外に投げ出す角度も大切だと思う。物理学的には斜め45度方向へ投げ出すのがもっとも飛距離を伸ばせるのかもしれない。だけど実際投げてみるとどのくらいが45度かなんてぜんぜんわからない。何度か角度を変えながら投げてみると、上半身をかぶせる感じで発射角を低く抑えた方が距離が伸びるようだった。
すみませんでした
全力投球をしてみた結果、投げなれてくると70メートルくらいは飛ばせる、ということがわかりました。
みなさんもぜひ全力投球、してみて下さい。でも準備体操もなしにいきなり全力投球すると、肩の筋が抜けたみたいになって2〜3日使い物にならなくなるので注意です。
メールを下さった方、ごめんなさい。これからもちゃんと全力でがんばりますのでよろしくお願いします。