あれは2005年の5月某日早朝。まどろみの中で声を聞いた気がしました。
「七輪グランプリをやんなさい。」
七輪・・グランプリ・・・・。七輪だけに、七輪の七輪。
その日から七輪や車輪、工具を買い揃えて七輪グランプリ開催に向けて着々と準備を進めました。しかし、材料と道具が揃ったら満足していまい計画は頓挫。
その、夢の七輪グランプリがこの春ついに開催されました。
(text by 松本 圭司)
さっそく作り始めます
材料集めも紆余曲折ありましたが割愛してさっそくマシンの製作に入ります。今回使用したベースとなるマシンは品川燃料の木炭コンロ。1499円でした。
人生初の新車です。改造のベースとしては申し分ありません。
マシン開発の作業は、
1.七輪の下にある足をカット。 2.マシンの要、車輪部分(シャーシ)を作成。 3.合体、そして完成。
となります。思いの外簡単です。
1.まずは足を切り取ります
七輪にのこぎりの刃を入れます。気持ちいいくらいサクサク切れます。
2.断面をならします
断面をのこぎりで平らにならします。こういう作業は地味に大事です。
3.シャーシを作ります
七輪に直接車輪を付けるのは強度的に無理なので別にシャーシを作ります。まず、円盤の木に車輪を並べて位置を決めます。
4.ネジで車輪を固定します
ドリルを使い、ネジで車輪を固定します。7個あるので1個4本、28本のネジを打ち込みました。
5.シャーシ完成です
無理にネジを打ち込もうとして一部板が欠けましたが完成。次に七輪との間に入れる緩衝材を付けます。
6.緩衝材、ボルト打ち込み
シャーシと七輪が直接触れて走行するのは心配なので、緩衝材を挟むことにしました。そして七輪固定用のボルトを入れました。
ついに完成、7輪の七輪
ボディとなる七輪にもドリルで穴を開け、シャーシとボディをボルトで合体させます。4時間ほどの作業で、ついに夢のマシンが完成しました。
人力式水平二足エンジン搭載七輪七輪です。これで夢にまで見た七輪グランプリを開催できます。
次のページでは七輪マシンがうなりを上げます。世界初の走る七輪をご覧下さい。