その前にヤギの魅力を説明します
ヤギってへんな動物だと思う。
・ エサをあげても喜んでいるのかどうかわからない。
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黒目が横で人をばかにしたような顔をしている。
・
子供のころからヒゲがはえている。
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肉もミルクもくせがある。
人間にこびないし、攻撃もしない。この素通り感はハトなみだと思う。そういえばいた、ぐらいの関係。
たぶん僕はヤギが好きなので(飼う気はない)、今回の原稿でヤギをだめな動物と書いていても愛情のうえにある表現だと思ってください。
ヤギの魅力をおわかりいただけたと思うので、今回の舞台、東武動物公園に行くことにしよう。
ここのふれあい動物村(触れる展示コーナーですね)のヤギ展示場にアスレチックができているのだ。パンフレットには「ヤギさんが空中散歩!」などと書いてある。
僕の知らないヤギの一面を見ることができるのだろうか。
頭上にヤギがいる
ヤギの柵のうえに木製のアスレチックが作られている。確かに頭上にヤギがいる!
…が、座っていつも通り口をもぐもぐさせていた。崖みたいなところを颯爽と歩いているのかと思ったのだが…、まあ、きょうは温かいし、そういうやつもいるだろう。
頭上の橋を歩くヤギの影が見えた。そうだ。そういう姿が見たかったのだ。
でも、エサをもらっていた。わりといつも通りだ。ぜんぜん野生じゃない。うっかり高いところに登ってしまったために、エサをもらい損ねているヤギもいた。
ヤギは高いところに登ってもヤギのままだ。そういえばヤギって野生の動物じゃなくて、家畜だ。 |